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心理学でわかる!フレネミーの特徴と嫌がることを徹底解説

フレネミーが嫌がる事とは? 心理学
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なんかあの人といるとイヤな気持ちになるんだよな…

どうしたの?

私の同期と久々に会ったんですけど、モヤっとしちゃって。
仲が悪くはないんですけれど、ちょっと不愉快というか、二面性があるというか…
あとからその人が私の事を言いふらしていたなんてウワサも聞きましたし

う~ん。
もしかしたらそれってフレネミーなんじゃない?
ちょっと気を付けた方がいいかもね

フレネミー、聞いたことはありますが…。
でもなにがフレネミーなのかどうすればいいのかもわかりません

よし、それじゃあ今回はフレネミーの見分け方嫌がることを知って、フレネミー対策を勉強しよう!
いつものように心理学エビデンスを元に解説していくよ!

おねがいします!

フレネミーが一番嫌うことは、自分の本性がバレること

結論から言うと、フレネミーが嫌がることとは、自分の本性がバレることだ。

ちなみにフレネミーとは、friendとenemyを合わせた言葉で、「実は敵である友達」「一見友人のようだが、実は恨みの感情を持っている相手」と説明されている。1)
友達の皮をかぶっているだけでだと思っていい。
そのフレネミーの心理を知り、それをあばく事がそのまま対策になる

どうしてフレネミーの考えをあばく事が有効なんですか?

相手は自分の利益の為に友達のフリをしているんだ。
もしそんなよからぬたくらみがあることをみんなに認識されたら、距離は取られるし評判は落ちるしで、フレネミーにとっては痛恨の極みなんだ

なるほど!
じゃあそのフレネミーの心理と対策について詳しく教えてください!

フレネミーの心理を学ぼう!

まず、フレネミーは協力して全体のパイを増やすより、自分だけが出し抜いてやろうと思っているタイプだ。
自分の利益のために味方のフリをしていると言ってもいいだろう

…かなり厄介そうですね

めちゃめちゃ厄介だ
なにしろ敵なら距離を取ればいいが、フレネミーは懐に入ろうとしてくる
トロイの木馬みたいなものだな

トロイの木馬:古代ギリシアで、無害に見せかけた巨大な木馬に兵士を潜ませて送り込み、内部から崩壊させたという逸話。

なかなか手強そうですね…。
相手がフレネミーかどうかの特徴はあるんですか?

フレネミーとの関係には競争・嫉妬・不信感があることがわかっている。
これらがからまりあって、私たちに問題行動を引き起こす事があるんだ

2023年Abetzらのフレネミーとの付き合い経験がある人に調査をした研究では、以下のようなことが述べられています。

  1. フレネミーとのコミュニケーションパターンでよく見られたのは、競争・嫉妬・不信感
  2. 聞き取りでは「最初は関係が良かった」「相手と自分の自己開示が同じではない(フレネミーは自分の事をさらけ出さない)、自分の事を言いふらす」などがあった。
  3. フレネミーとの関係は共通の友人や職場などの「つきあい」で関係を続けなければならない状況もみられた
  4. ポジティブな側面として、「フレネミーと付き合うことで厄介なタイプの危険信号が明らかになった。将来への教訓になった」と述べる人もいた1)

完全に闇属性じゃないですか!
付き合うとロクなことがなさそうですね…

その通りだ。
ネガティブな感情に晒されるし、悪い友人を引き寄せることになる。職場環境も悪化するし、最悪失職することにもなりかねない、1)とも述べられているぞ

恐ろしいやつ…
なんだか、以前の記事であったサイコパスに近い気がします

確かに共通点もあるが、サイコパスとはちょっと違う
手段を選ばないと言う意味では近いかもしれないが、サイコパスの根底にあるのは嫉妬などよりは冷たい合理性だ。
私の経験上、フレネミーの方が感情的で、自分のトクにならないことも平気でする印象だ

だからサイコパスの方が合理的だと言えるだろう。
彼らは感情に流されるようなことはしないし、むしろその集中力と合理性が役に立つ局面もある
この件についてもう詳しく知りたいなら、ケヴィンダットン教授サイコパスに学ぶ成功法則を読んでみるといい。色々と役に立つぞ

まとめ
フレネミーとの関係には嫉妬・競争・不信感があるぞ!

フレネミーに目を付けられないために特徴を知っておこう

まずフレネミーに目をつけられないために大事なのは、警戒心を適度なレベルに保つことだ。
先ほどの3つのフレネミーの特徴を元に、フレネミーセンサーを働かせよう

そうすればフレネミーをただのエネミーにできるんですね!

そうだ。ただのエネミーになれば対策はかんたんになる。
敵には自分のプライベートを教えるようなこともないし、関係を維持するために努力することもない。
よって、フレネミー相手にもスキを作らず距離を取る対策ができるというわけだ

じゃあ、フレネミーはどういう行動をするんですか?
どこに気をつければいいかを教えてください!

①やたらと比較してくる

フレネミーの頭の中には常に競争がある。
私が一番で、あなたは格下。そんな競争仮想空間に生きている状態だ。
だから相手はなんとしてでも勝たなければならない

自分を他者と比べたがるってことですか?

そうだ。
自分がうまくいった事はもちろん、他者のミスの含めて自分と比較しアピールしてくる。
たとえば、何かミスや欠点を見つけたら「あの人はダメだ(よって、私は優秀だ)」というまわりくどい自己アピールをする。マウンティングだな。
だが、この自己アピールとしては最悪に近いんだ。詳しくは下記の自慢の科学の記事を参照してくれ

比べられた方はいい迷惑ですね

そうだね。
競争と言ってもスポーツマンシップのような健全なものではないからな。
自分が「相手より勝つ」ことだけが大事だから、都合のいい切り抜き方をする
自分が優位であると証明するために、ありとあらゆる言い訳もするだろう。
まずこのような比べたがりサインが見られたら気をつけた方がいいだろうな

まとめ
自分をすごく見せるための比べたがり・マウント取りたがりには要注意!

②他者への嫉妬がにじみでる

競争と少し似ているが、嫉妬もフレネミーの根底にある強い感情だ。
フレネミーは人と比べたがるんだが、当然常に勝ちっぱなしの人間などいない。
だから彼らの言い訳もむなしく、負けを認めざるを得ない状況もあるんだが…その時に強い嫉妬が発動する

迷惑ですね。
じゃあフレネミーを遠ざけるには職場で評価されないようにしたり、業績をあげすぎない方がいい…ってことですか?

それも一つだが、そんなことは現実的じゃないだろう。
それにフレネミーに配慮してあなたの可能性を狭めてもいい、なんて私は思わない。

そうですよね!
ではどうすればいいんですか?

あとでまとめてフレネミー対策を詳しく説明するが、謙虚でいることだ。
間違っても嫉妬されたときに「ハハハ!こんなの普通じゃないですか!わざわざ誇るほどでも!ねえ!あなたならまさか、もうとっくに達成してることでしょう!アッハッハ」と、煽ったりしてはいけない

心理学の過去記事で人の恨みは恐ろしい理由について詳しく解説したが、敬意を払わないと相手が仕返しをする可能性がぐんと高まるんだ。自分のためにも気を付けよう!

まとめ
あなたが幸せだったり評価されているだけで嫉妬してくる

③見下す態度を取ったり、信頼感を感じない

フレネミーは人を信頼したり、リスペクトする感情が根本的に薄い。
だから関係に信頼感を感じないし、他者を軽視した態度を取ることもある。
「こいつ、なんかヘンじゃね?」と感じた段階で、一旦プライベートの自己開示は慎重になった方がいい

信頼感を感じ取れないとは、具体的にどんな感じですか?

友人と話す時のことを考えてくれ。
冗談を言えば笑うだろうし、つらい時は自分の本音も伝えたりするだろう。
もし困った時には見返りがなくても助けてくれるはずだ。
相手がミスをして本当に落ち込んでいる時に、陰口を言ったりマウントを取ったりしないだろ?
これが信頼

すぐマウントを取ろうとしたり、弱みにつけこんだり、陰口を言いまくるような人はフレネミーってことですね!

そうだな。さらに論文の参加者が言っていたように、自己開示の不均衡にも要注意だ。
こっちはプライベートをさらけだしているのに、相手は自分のことを全然話さないのは利用しようとしている可能性がある。わかりやすいサインだ

これはわかりやすいですね!
自分ばかり喋って、相手から返ってこなかったら気を付けます

そうだね。
このように「よくわからんがコイツにはあまり大事なことを話してはいけない気がする」というを働かせる事が大事だ。
だが私は「勘」のようなフワっとした言葉が嫌いなので、具体的に相手の考えを見抜くコツについて、もっと詳しく次の項で解説しよう!

まとめ
あなたばかり自己開示しているようなら要注意!

フレネミーにはこう対処しろ!

マウンティングには塩対応

まず、フレネミーお得意の比較やマウンティングに対してはリアクションを薄くすることだ。
わざわざ事実を切り抜いてまであなたと比べてくるのはすごいと言ってほしいからだ。
本当にモテている人は「私モテるんですよね〜」なんて言いふらしたりしないだろ?

言わないですね。むしろモテている事を否定するかも…。
フレネミーが比較をするのは「有能な私」「モテる私」ブランディングてことですか?

そうだ。それに加えてちっぽけな自尊心を満たす意味もある。
だからこの手のアピールにはリアクションを小さくが基本だ。
「あなたはすごいんですね!」とか適当なこと言ったら相手はまた来ちゃうからな

すごいこと言いますねあんたも

人間褒めてもらう方が気分がいいから、こちらのリアクションが面白くないと他の人のところに行く。
だからリアクションは薄く、「はぁ」と聞いているんだか聞いていないんだか部活で顧問に説教をされた時の私ような対応をして、相手を怒らせない程度に調整するのがいいだろう。
あまり露骨すぎると怒り出すタイプもいるからな

部活で説教されたのはあなたの態度が悪いだけな気がしますが…。
そこまで事を荒立てたくないので、私は少しリアクションを薄くする程度から始めてみます

賢い選択だね。
仕事や共通の友人など、フレネミーとは仕方なく関係を続けなきゃいけいないこともある。
だから必要以上に距離を縮めすぎず、かつ面倒事を起こされない適度な距離を保てるリアクションの強度を探るというのは良い判断だろう

まとめ
比較やマウンティングには怒らせない程度にリアクションを薄くしてみよう

嫉妬されたら他の人に称賛をおすそわけする

嫉妬されたときの対策は、さっきも言ったが謙虚さを保つことだ。
もし傲慢ごうまんに振る舞えば、「アイツは手柄を独り占めにして周りに感謝もしない。いい気になっている」とフレネミーの陰口の餌食になる。
こういう機会をフレネミーは心待ちにしているんだ

だが、評価されたのに傲慢に振る舞わず、周囲にこう語りかけたらどうだろう?
「今回うまくいったのは、実は◯◯先輩に助けてもらったからなんだ
みんなの前でそう言うと、先輩も称賛されるのでフレネミーが嫉妬を感じる人が2人に増える
さらに続けて他の人の貢献も述べたとしたら?
最終的にはチームの全員をターゲットにしなければならなくなる

嫉妬先を分散させるんですね!
…しかも先輩からも気に入られそうですね?

そうだね。
先輩からは「アイツはなかなかわかっている」と思われてより助けてもらえるようになるだろう。
それに賞賛を他の人にも分け与えると第三者からの評価も上がる他者の貢献も認めることはあなたの評価にマイナスにはならないんだ。
しかもそんないい人をフレネミーが無理に叩こうとしても「あんないい人の悪口を言うこいつはけしからん」と思うだろう。みんなが守ってくれる

相手の嫉妬がなくなるわけじゃないけれど、手を出しにくくなるんですね!
味方を増やしておくと数の力で守れるってことですね。

その考えは非常に重要だ。
いい人間関係を作っていくということがフレネミー対策になるのがわかるだろう。
社会で生活をしている以上、仲間がいるというのはきれいごとではなく力になる

謙虚に振る舞いつつ人を惹きつける対策をして、フレネミーに手を出させないようにしようと思います!

それから、嫉妬に対して間違っても勝ち誇らないこと
過去記事でも解説したけれど、嫉妬された時点で勝ちなんだ。
評価され続けた人や、傑物と呼ばれる人たちはこの嫉妬マネジメントが上手い
詳しくは下の嫉妬の科学も参考にしてほしい

まとめ
嫉妬には謙虚に行動して仲間を増やそう!

信頼できるサインや、相手のウソを見抜く

それから、フレネミーか判断するために相手の信頼性を値踏みできることは重要だ。
相手がウソを言ったり、信頼できる人かを見抜くセンサーを鍛えておくんだ

あの…それができたら苦労はないですよ。
信頼できる人か見抜くためには、信頼できる人を見抜く力をつける必要がある」、じゃナントカ論法じゃないですか

安心してくれ。
これは過去記事でエビデンスを元に解説している
下記のウソを見抜くための記事信頼に関する記事が参考になると思うぞ

安心しました。
私が安心したということは、不安がなくなったということです

まとめ
あなたも安心したということは、不安がなくなったということです

フレネミーは自分の情報共有をされる事を嫌う

こうしてフレネミーを見分ける事ができて、相手のたくらみを知ることができたとすれば、あなたにとってフレネミーはさほど脅威ではなくなっているはずだ

ええ、フレネミーもがっかりしていると思います!

だが、それでも諦めの悪いしつこいフレネミーもいるかもしれない。
その時にはみんなにフレネミーの情報を共有する事がいいだろう。
仲間が増えるし、フレネミーからみんなを守ることにもなる

だからフレネミーの心理やたくらみを知る必要があったんですね!

そうだ。
自分の利益のために友好的に振る舞っているだけで、実は周りに迷惑をかけようとしているのだとしたらフレネミーのたくらみは失敗に終わり、手を出せなくなるだろう。
その結果、フレネミーが「これはてごわい、協調した方がいいな」と心を入れ替えることだってある。
でもウソや悪意のあるウワサはダメだぞ。もしそんなことをすればあなたがフレネミーになる

うっ…
肝に銘じておきます

どんな問題でもそうだが、一人にならない事が重要だ
私も人付き合いは好きな方ではないが、社会では味方が多い方が楽だ
自分の味方を増やし、協力するんだ。
人間関係は悩むことも多いと思うが、心理学の力も使って人を惹きつけることは人生をイージーモードにしてくれる。他の心理学の知識も役に立つと思うぞ

まとめ
しつこいフレネミーには情報共有で対応!

引用・参考文献

1)Abetz, Jenna S., Lynsey K. Romo, and Chandler Marr. “Defining and Exploring Frenemy Relationships.” Southern Communication Journal 88.2 (2023): 172-184.

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