優しくされるとキュンとなって好きになってしまうことってありますよね。
なんだったら「もしかしたらこの人もわたしのことを…!?」と思うことも。
わたしもよくありました。それが勘違いで、あとから勝手に悲しい思いをすることも。
まさに自作自演です。
今回はわたしの勘違いの経験と、うまくいった経験を心理学の観点を交えてお話しします。
やさしさは恋のきっかけになりやすい
仕事でちょうど疲れている時に「大丈夫?疲れてない?これ飲んでね」なんて差し入れをもらうと、思わずキュンとしてしまいますよね。
このキュンがなかなかクセモノでして、まさに大変な時にそうやさしくされるとすごく報われた気持ちになるんです。
これにはちゃんと理由があります。
こんな相手のことを理解した優しさだと好意をパワーアップさせる
この相手の状況などを察したやさしさというのは侮れません。
先ほどの例のようにちょっと疲れた状況や、以前話したことを覚えてくれていて助けてくれるなど、相手を理解した優しさだとより強力です。
「(他の人はわたしが大変なことに気づいてもいないのに、この人はわたしが大変なことをよく理解してくれてやさしくしてくれている。それはきっとー)」
そんなふうに頭の中は大暴走することになります。
ですが、これはわたしの想像が激しすぎるだけではありません。
人間は自分の事をよくわかってくれている・自分に興味があると感じる相手に惹かれやすいのです(くわしくは人見知りの人と仲良くなる科学的方法を徹底解説を参照)。
つまり、一度だとしても「芯を食ったやさしさ」であれば、友達から一気にわたしのことを誰よりもわかっているよき理解者までランクアップしてしまうこともあるのです。
ただし、このままでは「理解されている」と感じているのはあくまでわたし目線の話。
わたしはよくわかってくれていると感じていますが、相手がどう思っているかは全く別問題です。
相手にも「わたしはこの人によく理解されている!」という感覚を持ってもらわないと、一方的な好意のギャップが広がってしまうことになります。
ですから、テンションが上がって相手も同じ気持ちだろうとそのまま突っ走ってしまうことは危険です(二敗)。
そうならないためには、同じように相手が大変な時や、何かを言い出せない時に気遣いをしてあげるのが良いでしょう。
そうすれば相手も、
「この人は自分のことをよく見ていて、気にかけてくれている。そしてそれはー)」
と、あなたと同じように好意を持ちやすくなります。
的確なやさしさというのは、恋のきっかけにもなります。
ただし、やさしさが往復した時は、です。
相手からやさしくされて好きになり、相手も好きだろうと思っていきなり大胆すぎる行動に出ないよう気をつけてください(一敗)。
そもそもやさしい人は長期的パートナーとして魅力的に見える!
やさしくされるとキュンとしてしまうことには理由があります。
たとえば、利他的でやさしい人は男女問わず長期的なパートナーとしての魅力度と関連していたという2013年David Mooreらの研究があります。利他的行動は他の人を助ける「良い遺伝子」のシグナルになるというのです。1)
たしかに、他の人を助けられる人は余裕があるし有能そうですよね。
このことから、やさしくされた時のキュンは「この人は真剣な交際をするのにふさわしい相手だ!」というリスペクトに似たような、本能的に強い魅力を感じているわけです。
ですから、やさしくするというのは最高のアピールになるわけですね。
ただし、相手があまり意識していない場合はやはり勝手に魅力を感じてしまうだけになりやすいので、やさしくするし、されるという関係性こそ仲を保つためには重要と言えるでしょう。
ただやさしくされるだけで、こちらがやさしさのお返しをする前に告白するようなことをしてしまうと、やはりうまくいきにくいですので注意してください(一敗)。
相手だけを特別扱いしたやさしさだと破壊力がある
「いやいや、あの人がやさしい人なのはわかるよ。でも、わたしにはちょっと違うんだよ」
このやさしさはなかなか罪作りです。この特別感のある優しさにわたし達はやられてしまいます。
やさしくするということは少なくとも自分のことが嫌いではないはず。
この相手に合わせた好意というのはなかなか強力です。
返報性の法則というものがあるのですが、これは相手に何かしてもらったらお返しをしたくなるというものです。
この返報性に相手に合わせたものという条件が乗るととくに強力です(PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間 )2)
しかも自分だけ特別というのは、それだけ他の人よりコストをかけてくれているということ。量産されたやさしさではなく、カスタマイズされたやさしさには手間がかかるからです。
ということは、このやさしさはむしろ相手に好意があると考えてよいのでは…?
わたし達はそう無意識に感じとります。
やさしくされると好きになってしまうのは、このあなただけにカスタマイズされたやさしさにノックアウトされてしまっているのかもしれません。
相手のやさしさをきっかけに恋を進展させる方法
このように、やさしくされると好きになるというのはさまざまな条件が組み合わせられることで発生しやすくなります。
途中でも書きましたが、やさしくされて好きになるだけでは一方通行です。
恋を進展させるのに大事なのは、「相手からやさしさを受け取って終わりにしないこと」。
相手にとって芯を食った、相手に刺さるやさしさをお返しするようにしてください。
そうすることで、好きになった相手も「この人自分のこと理解してくれてるな!」「この人魅力的だな」と思ってもらいやすくなります。
一方、相手のやさしさを受け取って好きになるだけだと、一方的な好意だけで終わってしまう確率が高くなります。
わたしは手痛い失敗を経験してそれを学べたので、これがあなたの役にも立てば嬉しいです。
やさしくしてくれる相手は魅力的な人が多いです。
そこから恋愛に発展するために、やさしさを返す以外にも他の恋愛心理学の記事もヒントがあるかもしれません。こちらもぜひ読んで役立ててみてください。
引用・参考文献
1)Moore, David, et al. “Selflessness is sexy: Reported helping behaviour increases desirability of men and women as long-term sexual partners.” BMC Evolutionary Biology 13.1 (2013): 182.
2)チャルディーニ, ロバート. PRE-SUASION: 影響力と説得のための革命的瞬間. 日本, 誠信書房, 2017.

