この記事のまとめ
・脈ありか判断するには、男性が何をやらなくなったかを見ることが重要
・人は隠し事を47%しか見抜けない。特定のサインだけで相手の気持ちを見抜くことは心理学的に難しい
・デートや告白を後押しするには、相手に自信を持たせたり、口実を作ってあげることが重要
最近職場の男性の態度がぎこちない気がする。二人で会う時は普通なのに、みんなでいると目が合うとすぐそらされてしまう。気配りはしてくれるし優しいのに、そっけないときもある。
これは好き避け?嫌われているだけ?と気になってしまいますよね。
今回は好きな気持ちを抑えている男性の気持ちの見抜き方や、どうやって職場での恋愛関係を進展させるかを心理学とエビデンスを元に解説していきます。
好きかどうかを見抜くには男性の「いつもと違う」に気づくこと
あなたは今相手の気持ちがわからなくて不安で、これが脈ありサインだ!と断言してほしいと思ってますよね?そんな時、かんたんな行動サインだけで相手の気持ちがはっきりわかって、モヤモヤを晴らしてくれることを期待していると思います。
しかし、賢明なあなたは薄々勘づいていると思いますが、心理学的観点からすると特定のサインで脈ありを判断するのは非常に困難です。ただ、同時に脈ありか全くわからないわけでもありません。ここが重要です。
結論から言うと、相手の「いつもと違う」サインに気づくことで相手の気持ちを推測できることがあります。たとえば、仲良かったのに最近そっけないな、どうしたのかな、こういう違和感を手掛かりに見抜くのです。
しかし、この方法には少し技術が必要ですので、これからていねいに解説していきます。
まず、なぜ相手の特定のサインに注目することがまずいのかを理解しておきましょう。
理由はシンプルで、人が本当に気持ちを隠そうとした場合ほとんど見抜くことはできないからです。Bond Jrらの206の研究から24483人のデータを統合したメタ分析でも、ウソと真実を正しく見抜く確率は54%で、嘘を嘘と見抜けたのは47%、真実を真実と見抜けたのは61%と報告されています。1)そう、嘘はむしろ見抜けないのです。
わたしたちは何かを隠している人の心を看破することはほぼできないのです。ですから、かんたんなサインを手がかりに相手の男性の気持ちを確認したい気持ちはとてもよくわかります。わかるのですが、特定のサインで見抜くというのはスジが悪いと言えるでしょう。…これは困りましたね。
落ち着いて考えてみれば、小学生ですら好きな子に照れまくる男の子もいれば、いじわるしてしまう子もいます。でも、二人っきりだと態度が変わって好意を出したりするわけです。この例だけでも、特定の行動を切り抜いただけでは相手の気持ちはわからないことがよくわかるでしょう。
ではどうすればいいかというと、「相手の行動がいつもと違うかどうか」に注目することです。その相手の気持ちを推測する方法を心理学研究を参考にしながら一緒にやってみましょう。
「何をやらなくなったか」というサインを分析して男性心理を見抜く
わたしたちは相手の好意を「目が合った」とか「距離が近い」といった特定のサインに注目しがちです。しかし、さきほども言ったように、これで男性の気持ちを見抜くことは難しいです。
では何に注目すればいいかというと、「何かをやらなくなった」サインに注目しましょう。注意点として、人間は無いものに気づきにくいです。医療の世界でも「あるはずのものが無い」症状は目立ちにくいため、注意深く見なければならないくらいです。
わかりやすく例を挙げましょう。「最近よく目が合うな」というサインはわかりやすく、これだけで脈ありに思います。しかし、好き避けのように気持ちを抑えているからこそ目が合わなくなることもよくあります。いつもより目を合わせないというやらなくなったことは相手も意識しにくく、好き避けでよくみられます。ただし、こちらもそのサインは見落としやすいので、こういった「何かをしなくなったサイン」を察知して分析できるよう、アンテナを張っておく必要があるでしょう。
もちろん、相手がただ忙しかったり疲れているだけかの可能性もあります。ですが、たとえば二人で少し込み入った話をしている時には目が合うのに、みんなで話している時には急に目が合わなくなるなら、「本来ならばあるはずのものがない」わけです。この普段との違いを敏感にキャッチして考えることが大事です。
特定のサインから見抜くのは難しいことは職場恋愛マニュアルの記事でも触れていますが、本気で隠そうと思っている人の考えや気持ちを見抜くことができないのなら、むしろ本来あるはずのものがない点に注目した方が良いです。
とくに、「よく目が合う」「距離が近い」といったサインを見てみましょう。二人だけのときと、みんながいるとき。その差はありませんか?
もしみんなの前だけで特定のサインがないのなら…それはどうしてか考えてみましょう。
職場で好きな気持ちを抑えてしまう男性心理とは?
ここまで読んで、「それはわかったけど、どうして自分のことを好きなら気持ちをもっとオープンにしてくれないんだろう」とモヤモヤする人もいるかもしれません。しかしこれには理由があります。職場恋愛での男性の心理も理解しておきましょう。
まず、職場で恋愛感情を抑えてしまう人は真面目な男性が多いです。なにしろ職場恋愛は楽しいですが、リスクもあるのです。好意を伝えたけどフラれてしまった時はもちろん、もし付き合って別れたら気まずいですから働きにくくなりますよね。あなたもいま相手の男性のことが気になるけど、「本当にわたしのことが好きなのかな…」と慎重になっているのではありませんか?
だからちゃんと自信があって、この人とだったらうまくいくという勝算があると確信してからアプローチしよう、と先々のことまで相手の男性は考えていくれている可能性があるのです。
あなたは相手の男性に「どうして誘ってくれないんだろう…」と思っていたかもしれませんが、誠実で先のことまで考えてくれているからこそ踏み出しにくい、という一面もあるのです。慎重なことは真剣である証拠でもあるのです。
職場に女性が少ないと男性は好きな気持ちを伝えにくい
さらに、好きな気持ちを抑えやすい状況や期間を知っておくことは相手の気持ちを見抜くために役に立ちます。たとえば、2022年Watkinsらの研究では以下のように報告されています。
- ほとんどの国において男性の方から告白しやすい「男性告白バイアス」があった
- 特に、女性の比率が高い国では男性が早く告白する傾向があった!
- 愛着スタイルの違いによって告白された時の喜び度合いに違いはあるが、男性の告白スタイルに影響は与えないようだ2)
以上のことから、女性が少ない職場だと、男性は気持ちを抑えてしまいやすいと言えるでしょう。この論文ではその理由を「交渉力の問題である」としています。つまり、競争率が高くなると男性は慎重になり気持ちを抑えてしまいやすいのです。
これを踏まえて、先ほど述べた「あるはずのものがないサイン」があった時に、女性が少ない職場であれば相手が好きな気持ちを抑えている可能性が高まるでしょう。
逆に、女性が多い職場であれば、気のせいである確率がすこし高まる、というわけです。まず考えるべきは、あなたの職場では女性が多いですか?男性が多いですか?ということです。ここから相手の気持ちの推測をスタートしてみましょう。
男性の心理として、好きな気持ちを伝えるまでに3ヶ月くらいかかる
さらに、どれくらいの期間好きな気持ちを抑えているかを知っておきましょう。先ほども引用したWatkinsらの研究によると、告白しようと考え始めるまでの日数は、男性69.87日、女性76.99日で、実際に告白するまでの日数は、男性107.76日、女性122.61日でした。2)思ったよりも好きな気持ちを抑えている期間は長そうですね。
よく恋愛関係になるかは会ってから3か月、なんて言いますが、相場感としては悪くありません。そして、いよいよ告白したいと思ってからも一か月かかっているわけで、この期間に「本来ならあるはずのものがない」サインがあれば好きな気持ちを抑えている可能性は高くなりそうです。
たとえば、わたしの友人に職場で好き避けをされてから一か月くらいで告白された子がいるのですが、これはちょうどこの研究の相場とぴったりだったと言えるでしょう。あくまで平均であり誰にでも当てはまるわけではありませんが、めやすとして心理を理解しておきましょう。
恋愛関係に進展する為には、男性に自信と口実を作ってあげる
相手の男性があなたのことを好きそうだとわかってもなかなか一歩目を踏み出せない時、あなたはどうしますか?ここで大事なのが、恋愛というのは相手があってはじめてできるものです。つまり、恋愛関係に進展するために、あなたにもできることがあるということです。
さきほど参考にした研究によると、男性が「オレって今恋愛交渉力が高いんじゃね?」と感じたときに、女性に好意を伝えやすくなるんでしたね。
たとえば、女性のほうが多い職場だったり、男性が恋愛経験豊富だったり、仕事に自信がある場合はあなたに積極的に気持ちを伝えたりデートに誘う確率も高くなります。
逆に女性が少ない職場だったり、仕事がうまくいっていない時、恋愛経験がそれほど多くない男性は「ちょっと自信がないんだよな」とあなたへの好きな気持ちを隠しやすくなります。
そんな時に関係を進展させる方法として、男性にあなたを誘う口実を作ってあげることがあります。
たとえば、相手の仕事を手伝ってあげる・調子が悪い時に気にかけてあげればシンプルに好感を持たれますし、「前に手伝ってもらったからお礼に…」と男性から誘いやすくなります。男性に自信がないときは距離を縮めるのに口実が必要になるのです。あなたのパスで男性が勇気を出せるようにアシストしてあげましょう。
逆に、相手を仕事で頼ってしまうことも有効です。「これちょっと聞きたいんだけど…」「手伝って欲しいことがあって…」と頼れば、「オレって頼りにされてるんだな」と男性は意気に感じます。これも自信につながり、恋愛関係に一歩踏み出す勇気に繋がりやすいです。
仕事で頼ったり・手伝ったりする。この助け合いで少しずつ相手との距離を縮め、相手の恋愛交渉力を高めていくと関係が進展しやすいです。
もっと職場内恋愛力を高める対策

さらに、関係を進展させるのに役立つ過去記事をまとめておいた。
一日一記事読めば、1週間でかなり知識と対策の手札が増えるはず。
このページをブックマークして、役立ててみてほしい!
1日目:ミラーリングの危うさ:よくある相手をマネするテクニックはリスクが高い!
2日目:好印象を与える心理学的テク:では好印象を与えるにはどうすればいい?
3日目:好印象を与える姿勢の科学|いつも背筋を伸ばせばいいってもんじゃない
4日目:頭から離れない相手はどう思っている?|お互いの立ち位置を知ろう!
5日目:やさしくされる事と恋の甘い関係|やさしさをきっかけにうまく恋を進めよう
6日目:人見知りと仲良くなる方法|お互い照れ屋な人が踏み出す方法
7日目:コミュ力と感情知性|コミュ力の基礎トレをして相手と関係を縮めよう!
引用・参考文献
1)Bond Jr, Charles F., and Bella M. DePaulo. “Accuracy of deception judgments.” Personality and social psychology Review 10.3 (2006): 214-234.
2)Watkins, Christopher D., et al. “Men say “I love you” before women do: Robust across several countries.” Journal of Social and Personal Relationships 39.7 (2022): 2134-2153

