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嫌われてもいいと考えるべき心理学的理由と一つの条件

勇者よ!嫌われてもいい理由 お悩み相談と自己改善の心理学
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最近しんどそうだね?どうしたの?

周りに嫌われないように気を遣っているんですけど、それでもきつく当たってくる人もいるんです。
わたしは嫌われるのが怖いんです、もうどうすればいいか…

なるほどね。
ありきたりな言葉だけれど、嫌われてもいいんだよ。
だから気を遣いすぎるのはやめたら?

それはわかっているんですが…。
…ってオイ、なんだこの「」は

気づきましたか。
別に嫌われてもいいんだけど、それには一つだけ条件があるんだ。
今回は嫌われてもいい理由とその条件について、心理学エビデンスから解説していこう

どれ、話を聞いてみましょう

嫌われたって問題ないが、一人でいいから受け入れてくれる人が必要

結論から言うと、嫌われても問題はない

だからなんですかその
※イケメンに限る、とか言い始めるんじゃないですか?

条件はあるが、イケメンに限るではない。

そもそもの大前提として全員に好かれることは不可能だ。
芸能人には必ずアンチがいるだろう?ウワサによるとハム太郎にもアンチがいるらしい

ハム太郎…?アンチ…??

わたしにもよくわからないんだが、ハム太郎先生にすらアンチがいるのならあなたにも私にもアンチはいると考えるべきだ。
よって、嫌われる事があるのは仕方がない。

…ただし、自分を受け入れてくれる仲間は絶対にいた方がいいこれが条件だ
それさえクリアしていれば問題ない

きれいごとではなく受け入れてくれる人が必要な科学的理由

2010年DeWallらの社会的影響理論の論文によると、以下のようなことがわかっています。

  1. 実験によると、ゲームで自分を受け入れてくれる人数が増えると、不快な感情が低下し攻撃性が減った
  2. この効果はべき関数で表される(最初の一人の受け入れが最も効果が大きいということ)
  3. 社会的影響理論により、他者から受け入れられていることは拒絶の痛みを和らげ、攻撃的な行動を抑える効果があるっぽい1)

受け入れてくれる人が数人いるだけで、攻撃的にならないんですね!

ああ。攻撃的になってしまうのは社会的拒絶により傷つくからだと述べられている。
だから「私には仲間がいる!」という感覚によって嫌われてもつらくなくなるし、イライラした行動もしなくなる
リア充がアンチをスルーできるのはこういう理屈だ

なるほど!
嫌われても構わないと思うには仲間が必要なんですね!

さらに、この効果は一人目が一番大きい
受け入れてくれる人がゼロか1かでは雲泥の差というわけだ。
家族でも、友人でも、恋人でもいい。
先生や信頼できる先輩・上司だっていいだろう。
とにかく自分には味方がいるんだ!という感覚を思い出してほしい

…でもじつは、私には仲間があまりいなくて…

そんな人には後半で心理学的に正しい仲間の作り方を紹介しているから安心してくれ。
一人でこの社会をサバイブしていくのはやはり大変だ。共に戦うフォロワーや仲間はいたほうがいいぞ。
私も人付き合いはあまり得意ではないが、コミュニケーション「スキル」というくらいだから技術にすぎない。自動車の運転みたいなものだから安心してくれ

まとめ
※孤独でなければ問題なし!

社会では一部の人に嫌われるか、存在を認識されないかしかない

話の流れでわかるだろうが、完全に嫌われない方法は紹介できない
先ほども言ったが全員に嫌われないようにすることは不可能なんだ。
もしできるとすれば山にこもって誰にも知られずに生活するくらいしかない

でも私は嫌われたくないです…傷つきます

ムリだ。
・あなたがモテる→異性にいい顔ばかりしている、気に入らない
・頭がいい→勉強さえできればいいと思っている、気に入らない
・礼儀正しい→いい子ぶって点数稼ぎをしている、気に入らない
こんな感じであなたが嫌いな理由を考えていくらでもケチをつけることができる

まとめ
ケチはいくらでもつけられる

アンチも受け入れて、レッツ嫌われる覚悟!

何も余計なことはせずに目立たなければ嫌われないんじゃないですか?

無理だ。
「何もしないで他の人に押し付けている」
「他人の顔色をうかがうヒヨった態度が気に入らない」
と言われるだけだ。
もちろん認知される数が減れば嫌われる回数そのものは減るだろうが、味方やファンはそれ以上に減るぞ。
受け入れてくれる人がいないとつらくなるのは研究の通りだ。
だから嫌われることを完全に回避しようとするのはストレス管理上も合理的ではない

う~ん。
自分が嫌いな人がいるってことも受け入れないといけないんですね

そうだね。
というのも嫌われるかどうかは相手次第のところが大きいんだ。
堅苦しくないのが好きで、まじめな人にイライラする人もいる。
逆もしかりで、礼節をわきまえないと感じてイライラする人もいる。
ということは、どちらかの希望には沿えない事になるね

それでも、せめて嫌われにくくする方法くらいはないんですか?

相手次第とはいえ、嫌われる人を減らして仲間を増やすくらいなら可能だ。
次はその方法について解説していこう

まとめ
誰からも嫌われないことはあきらめてください!

自分アンチがいる世界でサバイブするための心理学的方法

CBTで考え方のバランス感覚と柔軟性を鍛えよう!

まず、一般論として極端で硬直した考えというのは嫌われやすい
たとえば「絶対こうです」「これ以外ありえません」みたいな考え方だな

たしかに反感買いそうですね…

対して、「私はこれが好きです」「私はこう思います」といった話し方なら、あくまで自分の一意見だと認識しているから、相手と意見が違っても話し合いや共存の余地がありそうだろ?
「そういう考え方もアリかもね」という柔らかさや相手を認める気持ちがある方が嫌われにくいし、仲間も増えやすいんだ

一緒にいて心地が良いですもんね

このカチコチからやわらかい考え方にするには認知行動療法(CBT)が有効だ。
もう私の記事を見ている人ならおなじみの手法だな。
私はCBTは社会人全員がやった方がいいんじゃないかとすら思っている


私は別にメンタルがつらいわけじゃないですよ。なぜCBTをやった方がいいんですか?

人間はみんな思い込みがあるからだ。
人である限り、必ず偏った見方をしてしまう。これは私もそうだ。
そしてその考えの偏りを自覚してバランスを取るのにCBTは非常に役に立つ。
CBTを使う事で冷静な切れ者になれるってことだな

ふーん。
たとえばどんなふうに使えるんですか?

たとえば、「仕事はやりがいを感じるべきで、仕事がつまらない人は人生を無駄にしている」という強い信念があったとしよう

そういう人もいますよね、自分の仕事に誇りを持っている人。
私はプライベートが大事なのでちょっと違う考えですが

そうだね。
どちらの考えにも一理あるが、そういう強い考え方の人も世の中にはいる。
そして、仕事に対して極端な考えを持った人同士が会話をするとどうなる?

A「お前はプライベートで何をしたらいいかわからないだけだろう、それこそ人生を無駄にしている!」
B「いいや、人生の半分以上は働くことになるのにお前こそ人生を無駄にしているのと同じだ!」
そんなふうに自分の正しさを証明しようとするかもしれません

そういうバトルになってもおかしくないよな。
強い言葉には強い言葉で返ってくるものだ。
先ほどの仕事≒人生という主張や、人生≒プライベートという考えはCBTでは「全か無か思考」と呼ばれるものだ。
人生は仕事が全てではないし、プライベートが全てでもない。
私たちは二択や0:10でものごとを考えてしまいがちだが、多くのものごとは6:4といったグレーゾーンがほとんどだろう。
だが自分の考えを極端化して絶対的事実だと考えてしまうと、たいてい問題になる

自分の考え=事実ということは、相手が間違っているということになりますもんね

なかなかセンスがいいぞ。
つまり自分の意見は絶対的事実ではなくただのお気持ちであり、「まあ意見は人それぞれだけど、自分は仕事寄りの人生が心地いいんだよね。あなたはどう?」くらい余裕を持たせた方が多くの場合嫌われにくい。
相手の意見を受け入れる余地があるからね

説明されたら理屈はわかります。
…でも慣れないと難しそうですね、なにか手軽にできるコツはないんですか?

本当はCBTは慣れるまでガッチリ紙に書いて練習した方がいい。

…が、その第一歩目の手軽な方法として他人の意見に「それもあるかもね」と呟くことだ。
よほど支離滅裂しりめつれつな人でなければ認められる部分は一つくらいはある。
自分と違う意見に対して「そういう理由もアリだね」と探すこと

じゃあ「仕事が全てだ」という意見には、どんなアリな理由があるか考えてみます。

…人から頼られるのは嬉しいし、仕事を頑張れば評価してもらえてお金をたくさん稼げます。
そうすれば自分の家族を幸せにできるし、そういう意味では仕事は人生で大切かもしれません

いいぞ。
プライベートは大事だが、仕事にそういうポジティブな面もある
このように相手の意見に肯定できる部分を探す練習をしていけば、相手を受け入れやすくコミュ力も上がる

CBTをやると仲間を増やすのにも役立ちそうですね!

自分の考えを改めて確認すると、意外と偏っているものだ。
それを理解するだけでも、他者を受け入れられる幅が増える。
その柔軟性があって知的な姿勢人を惹きつけやすいと言えるだろうな

まずは柔軟性のある思考を目指してほしい。
CBTにガッツリ取り組みたいなら、バーンズ博士のいやな気分よさようならがおすすめだな。CBTは少し大変だが見返りは大きい、ぜひトライしてみてほしいてくれ

まとめ
バランスのとれたやわらか頭だと嫌われにくいぞ!

心理学で仲間やフォロワーをゴリゴリに増やそう!

他に仲間を増やす方法には何がありますか?

人を惹きつけるにはカリスマの心理学:人間関係で無敵になる力を読んでほしい。
自分のフォロワーを増やしたいなら、まずカリスマ性をつけて求心力をつけるのがいいだろう。

それから、社会人だと友達を作るのが難しくなってくる。その場合は社会人で友達を作る心理学的方法の記事が役立つだろう。

やることが明確になってきました!これならできそうです!

じゃあ、仲間作りで気をつけるべきポイントはありますか?

フレネミーに気をつけることだ。
フレネミーというのはFriend(友達)とEnemy(敵)を合わせた言葉で、
味方のフリをして食い物にしようとする敵のことだ。
仲間を増やしていく過程で、この連中だけには気をつけた方がいい

フレネミーの特徴や心理・対策も過去記事で解説していましたね!
そっちも読んでフレネミーを遠ざけるようにします!

最後にもう一度伝えるが、嫌われることを恐れすぎないことだ。
カリスマ性によって影響力が増して人気者になるほど、あなたのアンチの絶対数は増えるだろう。なぜなら多くの人があなたに注目するからだ。
だが、それ以上に仲間が多ければ嫌われることでの悪影響は軽くなる
そうすれば恐れずに、自分の意志で人生を歩めるようになるだろう

よーし!みんなついてこい!!

まとめ
仲間を増やしてみんなを導こう!

引用・参考文献

1)DeWall, C. Nathan, et al. “A little acceptance goes a long way: applying social impact theory to the rejection-aggression link.” Social Psychological and Personality Science 1.2 (2010): 168-174.
2)いやな気分よ、さようならコンパクト版: 自分で学ぶ「抑うつ」克服法. 日本, 星和書店, 2013.

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