【ナイスガイの科学】いい人なのにモテない人が持つポテンシャル

微笑む二人 恋愛心理学

いい人ってモテないんでしょうか?

結論から回答しますと心理学的にいい人はモテます。その理由と、いい人で真面目だけれどモテない人がそのポテンシャルを発揮できる方法を科学的根拠から解説していきます!

ナイスガイはモテない?そんな事はないぞ!という研究

いい男、なのにモテない。この事を「ナイスガイパラドックス」と呼ぶのですが(私も初めて知りました)、これって本当?ということについて調べてくれたのが2003年Urbaniakらの論文になります。詳細は以下の通り。

  • ナイスガイがモテないなんて事はなかった!
  • 身体的魅力も優しさも、どちらも女性からのチョイスに重要だった
  • ナイスガイとは具体的に言うと、気配り上手で気持ちに寄り添える人のこと。このような人は知的で思いやりがあると思われた
  • ナイスガイパラドックスはたまたま目立つ例を持ち出しているだけだ!

つまり、大多数のナイスガイはモテているのです。しかしたまにナイスガイなのにモテない人がいると「いい人なのになんでだろうね?」と目立つもんですから、そこだけ印象に残ってしまっているのではないかってことですね。

優しくて知的なら恋愛対象として魅力的

一言でいえば「ナイスガイは優しくて知性的ですから、当然魅力的でモテます」という結論になります。

論文では身体的魅力もモテに重要だと述べられていますが、これは自明でしょう。私たちよりも佐々木希ニノの方がモテます。これは仕方がないので諦めてください。

そして、優しさや知性というのも外見同様に重要なモテ要素です。外見を鍛えてもニノにはなれないかもしれませんが、優しさステータスならば努力可能ですから限界突破でニノに肉薄できる可能性があります。

もしあなたがアイドルでないのであれば、ニノと外見で勝負すべきではありません。優しさも外見もどちらも重要ならば、むしろ優しさステータスで勝負するべきです。優しさと知性を放棄することは、「ニノはモテない」というのと同じくらい愚かな事です。

ニノはモテる。同様に、優しくて知的な男性はモテる。これが心理学の答えになります。よって、私はニノが好きです

ちょいワル男性がモテる理由は、ただのワルではなく優しさと知性があるから

とは言っても、ワルい男性に惹かれるという気持ちもわからなくはないですし、恋愛対象として考えた場合誰しも好みというものがあります。ですが、男性の魅力傾向として知性や優しさというのは間違いなくは加点ポイント

一見ワルそうに見える男性でも、すっげえ友達想いだったりいざという時に頼りになったりと、知性や優しさが垣間見えるポイントがあるはずです。

知性というのはただお勉強ができるだけでもないし、優しいけど偽善っぽい人の事でもありませんからね。この点、ストリートスマートや正直さをちょいワルの男性は持っている事があります。

ですから、ワルならモテるらしいと履き違えてやたらとマウントを取りまくったり、計画性が無いほどのぱっぱらぱーだったりするとシンプルにマイナスポイントになります。イキった高校生などがこの罠にハマりがちですので高校生諸君や大学デビューしようとする人は気をつけましょう。

この手の人達がやりがちな「俺すげえんだぜ〜」式の自己アピールもアウトです。そんな自己顕示欲ビンッビンの人に知性や優しさは感じられず、ナイスガイの対極です。

この手の人たちは悪い例ですので反面教師にしつつ、自己アピールをする時は科学的に正しい自慢の作法を参考にして行なってください。自分の評判を下げたいのでなければ、「俺すげえんだぜ〜」だけはやめましょう。

いい人だけどモテない、と言い聞かせるのはやめよう

つまり、「いい人だけどモテない」と言われる人はモテる潜在能力は持っているのです。ですがナイスガイパラドックスなんて言葉に流されて「いい人だからモテないんだ」と思い込むのはもったいないことです。いい人はモテます

あなたにはその潜在能力があるという事を頭に叩き込んでおいてください。ちょっとスピリチュアルな言い方になって自分でも怪しいなと思うのですが、私はエビデンスを元に話しているだけです。

頭に叩き込んだら、次はいい人なのにモテない人がはまりがちな罠について学び、潜在能力を発揮するためのポイントについて確認していきましょう。

いい人なのにモテない人あるあると克服方法

先ほどの論文をひっくり返して考察すると、「いい人はモテるのだけれど、いい人なのにモテない人は優しさと知性のサインがうまく出せていないからモテないとも考えられます。

実際によくある「いい人なのにモテない」例を確認しながら、克服方法を理解していきましょう。

考えすぎて行動に移せない

いい人だけれど引っ込み思案で自己主張ができない行動に移せないなどがこれに当たります。

前述したちょいワル男性は行動力があり、恋愛でもアタックしたりできますから自分の持つ優しさや知性といった魅力を理解してもらいやすいです。

一方で「いい人」の場合は相手の気持ちを色々考えすぎて「誘ったら迷惑かな、こんなこと言って嫌われないかな」と行動に移せず、結果的に優しさや知性を認識される機会が失われている可能性があります。「優しすぎる人あるある」ではありますが、優しすぎるのもこれはこれで困る事があるわけです。

いくら素晴らしい特性を持っていても、相手に認知されなければないのと一緒です。あなたもいい高校や大学に入りたければ、願書を出して入試で学力をアピールしますよね。いい会社に入りたければ、エントリーシートで自分を売り込みますよね。家でゴロゴロしているだけなのに東京大学やGoogleから「キミ、素晴らしいね。ウチに来ない?」と向こうから来てくれることはありえません。あなたの方から相手に性格などを理解してもらう働きかけが必要です。

特にこの状況が起きやすいのが、お互いに人見知りな場合です。お互い気持ちはあるのに行動に移せないという膠着状態になりがちです。そんな時は、人見知りの人と仲良くなる科学的方法を徹底解説も参考にしてください。

それから考えすぎな人は、逆を言えば考える事が得意なタイプですからコールドリーディング占い師等が使う人の心を読んだかのようにみせる話術)と相性が良いです。コールドリーディングの良い使い手となるポテンシャルも持っていると思いますので、話術に自信が無い人は取り入れてみるのも解決策になります。興味がある方はイアンローランドの「コールド・リーディング」を手に取ってみてください。

経験が少ないのでアピールが上達しない

いい人は相手を思いやるあまりに行動が減るだけではなく、その行動の結果から学べる機会も減ることになります。いわゆる「女性慣れしていない」状態です。

ちょいワル男性はアタックしますが、もちろんいつもうまくいくわけではありません。ですが「タイミングが悪かったな」「あの言葉はもう少し選ぼう」「これはたまたまだな、つらいけどあまり気にしすぎないようにしよう」など行動から学び、どんどんお誘いや仲良くなるのが上達していきます。

しかしいい人の場合は単純に経験回数が少なくなる分、コミュニケーションや恋愛関係を作る能力は上達しにくくなります。

これはその人の魅力うんぬんではなく、経験の差です。

高校の部活でずっとバスケットボールやテニスをやっていた人と、授業でちょっとやった事がある人。はたして試合ではどっちがうまいでしょうか。これは生まれ持っての差ではなく、シンプルに経験と学習機会の問題です。

モテは生まれ持ってのものだとか、余計なことを考える必要はありません。仮にうまくいかなくても、自分の魅力はこうして上達していくんだというマインドセットを持つことが大事です。。

傷つくのがこわい、自信がない

まず最初に言っておくと、誰でもフラれたら傷つきます。これは重要な事なので覚えておいてください。

つまり、「フラれたり断られたら傷つくのがこわい、自信がない」というのは「私は一日何も食べないとお腹が空いてくるんです」というのと同じくらい当たり前の事です。それはあなたに限った事ではありません。お腹がすいたら、ご飯を食べてください。本気だったのなら、フラれたらちゃんと傷ついてください。

そして、恋愛の苦さを含めて経験することです。その苦味が人間としての優しさや魅力をさらに増大させてくれますから、それを糧として前進していくことでやがては素敵なパートナーと出会い射止める事ができるのです。

もう一度言いますが、傷つくのがこわいのは当たり前です。よく考えてください、「傷つくのだいすき!」みたいな人いたらどう思いますか?ちょっとやべえな、おかしい人だなと思うでしょう。そんな人だと他人の痛みも理解できなさそうな人が魅力的だと思いますか?安心してください、あなたは正常ですし、ナイスガイは傷つきます

それでも踏み出すのが怖い人は、逃げ癖を克服する勇敢の科学も参考にしてみてください。

ナイスガイは性格や良いところを知ってもらえればモテる

以上のように、いい人は相手にその良さが伝わらないせいでモテていないだけという可能性があります。

ですから、いい人は良さを相手に知ってもらうような積極性や話術さえ持つことができれば、モテるためのポテンシャルが大いにあるのです

その為には傷つくこともあるかもしれませんが、相手のことを理解し、そして自分の事を理解してもらうことが重要です。一歩踏み出していきましょう。

それでも勇気が出ないなら、一瞬で勇気が出ないのを克服する方法も紹介していますのでそちらも参考にしてみてください。

引用・参考文献

1)Urbaniak, Geoffrey C., and Peter R. Kilmann. “Physical attractiveness and the “nice guy paradox”: Do nice guys really finish last?.” Sex Roles 49.9-10 (2003): 413-426.

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