好きな人に気を使いすぎて疲れてしまうことってありますよね。
常に気を使うのでだんだんすり減ってしまうのに、なんだか関係はうまくいかない。
相手は「気をつかわなくていいんだよ」なんて言うけれど…じゃあわたしはどうしたらいいの!?
という人のために、今回はわたしの経験と心理学の観点をシェアします。
好きな人に気を使うことは当たり前
わたしも昔は好きな人に気を使いすぎていました。
嫌われたらどうしよう、うざがられていないかな。いつもそんな気持ちです。
まず最初に、これは誰しも少なからずある当然のことです。
たとえば、あなたが大事な試験や仕事があるときは「うまくいくかな…失敗しないようにしないと」と緊張するはずです。大事な場面だから当たり前ですよね。
同じように、目の前にいるのは自分にとって好きで大事な相手なのですから、気を使って緊張するのは当たり前。
ただし、それがあまり過度になると問題が起きることがあるというだけです。
たとえば、気を使いすぎてあなたが疲れてしまったり、皮肉なことに気を使っていたのに相手から距離を取られてしまうこともあるのです。
気を使ったのに報われないなんて、こんなに辛いことはありません。
気を使いすぎるとうまくいかないワケ
では、なぜ気を使ったのに距離が広がってしまうことがあるのでしょうか?
緊張してしまい、表情で誤解される
それは、相手に誤解をされることがあるから。もっと言えば、人間の表情はそこまで詳細に区別できないからです。
わたしも昔はシャイでしたから、好きな人と二人きりになるといよいよ緊張します。
何話せばいいんだろう、今の髪はヘンじゃないかな、とりあえずごめんねみたいなよくわからないことで頭の中はグルグルします。
そんなわたしを見て、相手から
「なんかよそよそしいよね。もしかして苦手に思われてる?」
そう言われたことがあります。
「いいえ、あなたのことが好きなだけなんです!」
…そう言えるはずもなく、そんなことないですよと引きつった笑いを浮かべることしかできません。
このような現象が起きるのは、ストレスを感じることによりストレス誘発性コルチゾール放出量が高くなると、まぶたや上唇が上がることなどが起きやすくなるためです(2023.Blasgerg)。1)
ためしに、あなたも鏡でまぶたや上唇を上げた表情をしてみてください。
そう、これが緊張と似たような感情である恐れや不機嫌として読み取られてしまう可能性があるのです。違うんだ!
このように、「嫌われないように」という守りに入った気の使い方は、相手に誤解をされることがあるのです。つらい。
「セルフサイレンシング」傾向のせいでうまくいかない
さらに、気を使いすぎる人はセルフサイレンシング(自己沈黙)という要素が強いかもしれません。
これは「パートナーに対して自分の意見を言わない傾向」のことで、「自分の意見を言うことは関係を悪化させる!相手を失ってしまうのだ!」という認識を持ちやすいです。
この傾向は結婚してからの適応力が低下し、相手へ非寛容的・批判的になるとのこと。さらにこの研究では、拒絶の敏感さと小さい相関がありました。(2010.Smith)2)
つまり…これはわたしも意外だったのですが、拒絶を恐れて何も言えない方が、相手に厳しい傾向があり、関係もうまくいきにくいんですね。
気を使って言いたことをガマンしているのに、うまくいきにくいないなんて悲しすぎます。
もしあなたが相手に気を使いすぎて「言いたことが言えてないな」という状態であれば、あまり気を使わず、取りつくろいすぎないように修正してみる価値はありそうです。
うーん、わたしももっと早く知りたかった!
恋がうまくいく気の使い方
もちろん、相手にまったく気をつかわなくていいというわけではありません。
ただ、「相手に嫌われたくないから気を使おう」よりも、科学的にも「相手が大切だから親切にしよう」の方がうまくいきやすいようなのです。
ですから、今気を使っているのは最初に自分の不安ありきか?それとも相手ありきなのかを自分に問いかけてみましょう。
拒絶されることに不安があり、セルフサイレンシングがあるようなら、「わたしはこれがいいと思う」「これを食べたい」みたいな小さく自分の考えを伝えてみるところから始めてみるのもいいかもしれません。
実はわたしも恋愛経験が少なかった頃は、「なんでもいいよ」みたいに相手に委ねることが多かったです。
ですが、「なんでもいいよ」と言われる反対の立場も経験してわかることは「この人どうでもいいのかな?」「楽しくないのかな」といった変な勘ぐり方をしてしまうことがあるということです。
それよりは、「わたしは今日これを食べに行きたい!絶対これ!お願い!」くらい希望を出す方が「じゃあそれにしよう!」と気持ちよく応じてもらえるものです。
それに、「そこまで喜んでもらえるなら今度また一緒に行きたいな」と思ってもらえますしね。
恋愛はそもそも感情を出すもの
わたしもどちらかというと論理的な方ですが、恋愛においてはこういう感情的な一面がある方が正解なのかもしれません。
たしかに論理的な恋愛って「あなたは収入が600万を超えていますので、わたしの条件に合います。したがってわたしと業務提携をしませんか?」みたいなものになりますし、全然楽しくなさそうです(笑)
相手に合わせすぎて、感情を抑え込むのではなく、お互い感情を少し出せるような関係性を育てていくことが仲を深めていくポイントかもしれませんね。
わたしの経験としても、意識して感情を出すように心がけてから恋愛が長続きしています。
他にも恋愛心理学や自己改善の心理学のカテゴリでは、役立つ心理学のライフハックも紹介していますのでそちらもぜひ読んでみてください。
引用・参考文献
1)Blasberg, Jost U., et al. “You look stressed: A pilot study on facial action unit activity in the context of psychosocial stress.” Comprehensive Psychoneuroendocrinology 15 (2023): 100187.
2)Smith, Justin D., Deborah P. Welsh, and Paula J. Fite. “Adolescents’ relational schemas and their subjective understanding of romantic relationship interactions.” Journal of Adolescence 33.1 (2010): 147-157

