気になる相手にLINEをしたのに、返信が遅いと心配になりますよね。
これが既読だけついている状態ならなおさらです。
そんな相手の心理は何なのかが気になって仕方がない。わたしも経験があります。
そして結論から言うと、なぜ返信が遅いのかは状況によるのでわかりません。
こういうと「ふざけるな」と言いたくなるかもしれません。
ですが、あなたはきっと「相手は忙しいだけだから安心して!」「脈あり!「脈なし!」という明確な答えを求めてきたはず。
そして、それがちょっと危ないのです。
…でも相手がどう思っているか確定したい気持ちはすごくわかります。
なぜなら、そのせいで過去に大失敗したことがあるからです。
そんなわたしが言えるのは、少なくとも返信が遅いときにやってはいけないことはあるということです。
それをわたしの苦い経験と心理学を踏まえて解説しましょう。
不安になって焦ると、相手がどう思っていてもうまくいかない
既読してから返信が遅いと不安になりますよね。わたしもそうでした。
しかし、ここで焦ったり不安になったまま行動することがマイナスに働きます。
根拠は過去のわたしです。
先ほども言ったように、返信が遅いときに相手が忙しいのか、あるいはわたしにあまり興味がないのかは情報が少なすぎてわかりません。
そして、このグレーの状況で焦ってわたしは失敗しました。
「忙しいの?」とさらにLINEを連続で送ったり、返信が来たときに嬉しくなってたくさん文章を送ってしまったのです。
今こうしてあなたにお伝えするのも恥ずかしいのですが、後からその行動を「ちょっと怖かった」と言われていたようです。
それを噂で聞いたときには、失恋の上に恥ずかしさも乗って、往復ビンタ状態。
本当に後悔しました。
ただ、これは冷静になって相手の立場になってみれば、すぐにわかることです。
相手の気持ちを読むには、コールドリーディング(占い師がよく使うテクニック)が良いと以前書きましたが、その方法を使えば相手の気持ちを推測することに役立ちます。
では、試しにあなたが以下の状況だと想定して考えてみてください。
・最近連絡を取っている人のLINEに既読をつけたけれども、返信していませんでした。そして、あとから相手から追撃ラインが届きました。あなたはそれぞれ以下のような状況だと思ってください。
①あなたが忙しくて返信ができなかったという状況の場合、どう思いますか?
→自分の忙しい状況を考えてくれずに返事をせかされたようで、大事にされていないように感じる。
②まだ相手にあまり興味がなくて、優先順位が後回しだったという場合、どう感じますか?
→いきなりそんなに返事を要求されたり、長文で返信がくるなんて、自分とはリズムが合わなさそうだな。この人とは相性が悪いのかもと感じる。
あなたがこのよう感じるように、相手も同じようなことを感じます。
そう、相手の気持ちが気になるあまりから回ったり急かすような行動をしてしまうと、相手がどう思っていようとプラスに働かないのです。
…ではなぜわたしは、既読で返事がないだけでこんなマズい行動を取ってしまったのでしょうか?
それは、わたしがあいまいなことに弱く、それを自覚していなかったからです。
早くはっきりさせたい心理がわたしたちを暴走させる
「わたしのことを好きかどうか、早くはっきりさせたい」
わたしは実はその気持ちが強かったのです。しかし、それを自分で言語化できていませんでした。
だから、「何で既読がついたのに返事をしてくれないの!」とモヤモヤと相手に対していらだちすら感じていたのです。
その結果は見ての通りです。
どう転んでもうまくいかなさそうな行動をとり、相手に悪い印象を与えてしまうことになりました。
この傾向はわたしだけではなく、多くの人に見られます。
この「あいまいでわからない状態はイヤ」という気持ちは、認知的完結欲求と呼ばれています。
この認知的完結欲求には特徴があり、seizing(結論に早く飛び付きたがる)とfreezing(結論は変わらないと思いたがる)と説明されています。1)
このような理屈から、連続でラインが来たら変な人だと思われちゃうかもないな…と思いながらも、「嫌いなら嫌いではっきり返信して!返事を早くちょうだい!」と焦った行動をしてしまうのです。
ですが、人間の気持ちというのはあいまいなものです。
あなたの人間関係は、大好きな人と大嫌いな人はっきり分かれていますか?
「まあ、普通です」「ちょっと仲がいいかな」「ちょっと気になってきたかも」それくらいの人が多いのではないでしょうか。
そのあいまいな関係性を深めていく中で、相手のことをだんだん好きになっていくということもよくあります。
しかし、どっちつかずのあいまいな状況に耐えられないと、どんな結論だとしてもすぐに飛びつこうとしてしまいます。
ですが、相手の気持ちはわかりません・返信が遅くても、既読だけでも、判断するには情報が足りなさすぎます。
わたしも心理学には少し詳しいですが、たくさん論文を読んでも相手の気持ちを読み切ることなんてできません。わかったのは「人は思った以上にウソを見抜けないことがわかった」くらいです。
「相手の気持ちはわからないものだ」
昔のわたしに声をかけてあげられるなら、このあいまいさに耐えながら焦らず関係性を深めていくのが唯一できることであり、皮肉なことにうまくいきやすいと伝えたいです。
既読でなかなか返信がない時はこうしよう
ですから、LINEで既読がついたけれど返信がない時は、「自分には認知的完結欲求が高まっていて、結論を早く出して確定させたいんだな」と考えてみましょう。
「はっきりさせたいけど、いま結論は保留しよう」というわけです。
まずはその自分の気持ちをあなた自身が理解してあげるのです。そうすれば、少しだけ冷静になる余裕が生まれます。
そして、相手のリズムに合わせて返信をしましょう。
文章量も、相手に合わせましょう。
これは対人のコミュニケーションと一緒です。
あなたがいくら相手のことを好きでも、デートで一方的にしゃべったり、相手のリズムを崩すようなことをすればうまくいかないでしょう。
これはメッセージでのやり取りでも同様です。
好きな相手とうまくいくようにしたい、お付き合いしたいという気持ちは健全です。
その気持ちはわかるのですが、恋愛は相手のあることですから、わたし達が相手の気持ちを操り人形のようにコントロールしたり、心のうちを読み切ることなどできないのです。
でも、うまくいく可能性を高めるために心理学でできることはあります。
他の恋愛心理学のページも読んでみてください。
わたしも知識も経験もなかった頃は、よく認知的完結欲求に流されていました。
おかげで相手から怖がられるなんて手痛い失敗もしましたが、勉強して経験を積むと少しずつ上手になれました。
この経験と知識をあなたも活かしてくれたら嬉しいです。
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引用・参考文献
1)Kruglanski, Arie W., and Donna M. Webster. “Motivated closing of the mind:” Seizing” and” freezing.”.” Psychological review103.2 (1996): 263.

